8ヶ月ぶりの現地栃木フィジカルクラブ!

実に8ヶ月ぶり、新型コロナウイル感染症の影響によりこれまでオンラインで行ってきたフィジカルラウンド。

まだまだ戦いは続いておりますが、新しい様式という形で感染予防を行いつつ前に進むことになりました。

フィジカルラウンドオンライン(PRO)形式では、回診の前にカンファレンス室で情報の共有を行い、病歴から鑑別診断を挙げ、そこに必要な身体診察は何か?を議論します。

今回のケースは2例。

1)COPD・原因不明の心嚢液貯留で通院中の80代女性。数日前から労作時呼吸困難、顔のむくみを訴えて来院。 さて、診察で注意したいポイントは?

ベッドサイドに向かうと、全身状態は悪くなく、だいぶ楽になった、と本人。

両下腿浮腫は認めませんでしたが、頚部の診察をすると、何と綺麗な内頚静脈拍動。7cmほどまでに上昇し、Abdomino-Juglar-Refluxも綺麗に認めました。

原因は心嚢液貯留・肺性心・心不全など様々挙がりました。

 

2)1~2ヶ月の間に動けなくなった中年女性。来院して高度貧血(Hb3g/dl台)があったことまで判明しています。 さて、診察で注意したいポイントは?

ベッドサイド回診では、なんとか座位可能でしたが、立位保持することは困難でした。しかし、四肢の筋力は保たれていました。そして、座位で閉眼するとバランスを崩して倒れそうになっていました。

貧血は小球性貧血で鉄欠乏状態は確認されましたが、合わせてビタミンB12/葉酸の欠乏を認め、ビタミン障害による亜急性連合性脊髄変性症による著明な後索障害と判断しました。なぜ、このような高度欠乏状態を起こしてしまうのはこれからの議論となりました。

これほど典型的なRonberg徴候はなかなみられない所見でした。